タイトル未定
 
基本精神論的な空想メモ
 



電車に乗ってる間に書いてみた

漠然とただ流れるテロップは世界の破滅を告げる
僕は目の前に流れているものをもはや捉えることは出来なかった
カーテン締め切った薄暗い部屋の中で布団をかぶった僕は、信じるものかとチャンネルを回そうとしてリモコンを探した
バラエティー番組ばっかりのあのチャンネルのことだいつものドッキリに違いないだろう
本物なわけない
そう思ってリモコンのボタンに指を伸ばす

ピッ

ザーザーと砂嵐がテレビに吹き荒れた
他のチャンネルもあの国営放送も
何かが映ることはなかった
焦って最初のチャンネルに戻した
まだ映った。テレビが点いたうれしさにほっと一息吐きかけたが、事態は悪化していた
しばらくお待ち下さい
いわゆる放送コードに引っかかったりしたときのあれだ
無駄にキレいな草原と動物が映っていた
サバンナらしい

いったい何が起こったのかさっぱり理解できなかった
ただこのままじっとしていれば確実に死が訪れるだろう
それはイヤだった

だから僕は重い体を起こして部屋から出る決意をした
家に引きこもって数年
家族は何も言わずにご飯だけは運んでくれた
我が儘言ってたくさん食べさせてもらった
この部屋には鏡が無いからわからないけどきっと僕の姿は見るに耐えないものだろう
薄々気づいてたけど

ドアノブを捻った
ドキドキする
元々人と接するのは得意な方だった
なのに突然裏切られたんだ
その日から僕は外に出るのが怖くなった
通知表にはいつも頑張り屋とかかれていた
だからこそ親は何にも言わずに世話してくれていたんだろう
甘えていた
優しい親だったいつもいつも僕のことを気にかけてくれていた

その親はもうどこにもいない

僕は見たのだテロップの流れるテレビの中に二人が血まみれで倒れているのを

ガチャ

キィーっと音を立ててドアは開いた
開いた先から明るい光が射し込んできて眩しかった
もう昼だから当たり前だ
廊下を歩いて階段を降りた
すごく久しぶりだった
降りたところにあるフスマを明けると居間があり、キッチンに続いている
とりあえず僕は冷蔵庫を漁って腹ごしらえすることにした

続く…のか?



1月30日(水)21:30 | トラックバック(0) | コメント(0) | 未分類 | 管理

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