タイトル未定
 
基本精神論的な空想メモ
 



no title

どこに向けたか知らない
けどある日ある人は手紙を書いた
自分の事自分を取り囲む周りの事
それはただ坦々としたモノで感情を示す言葉は入っていなかった
あいつがこうした事が気に入らないとか
あの子が僕に言った言葉は僕に気があるのかもしれない
とか期待に胸を膨らますとか
仕事にミスしたから落ち込んだ気分は最悪だ!とか
そんな言葉は含まれていなかった

ただ僕は今日食べたものはリンゴだとか
今日もたくさん仕事をしたとか
あの人にこう指示を出されたからその通りにしたとか
今日は同僚に飲みに誘われたので行ったとか
ただただ行動が書かれていた

一体誰に向けたのか何を伝えたいのか分からない
業務報告のようなものを書いていた
本当に業務報告だったのかもしれない
でも自分の行動を事細かに書いて誰に見せようって言うのだろうか

彼は考えていた
その自分の行動相手の言葉の中にどんな感情が含まれているのか知りたいと思った
彼には言葉の裏が分からない
目の前で苦しんでいる人が大丈夫気にしないで
と言えばそのまま素通りするのだった
自分の感情も分からない
行動という表面の裏には必ず感情が含まれている
けれど他人がどんな気持ちなのか分からないことが
どんなに悲しいことなのか彼は気づいたのだった
心配しなくてもいいよとずっと言い続けた母が亡くなったときに

それから彼は手紙を書くのだった
毎日毎日自分の行動を
少しでも自分の気持ちや他人の気持ちに気付けるように



11月25日(日)23:38 | トラックバック(0) | コメント(0) | 日々の事 | 管理

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